東京23区の月極駐車場賃料相場
「都心の月極駐車場は高い!」
車を持っていない人でも知っている常識ですが、具体的な金額感を把握している方は少ないかもしれません。まずは具体的な金額感をお話しましょう。
都心3区(千代田区/中央区/港区)では「機械式:40,000円〜60,000円/平置き:50,000円〜120,000円」が相場となり、六本木・麻布あたりの一等地では100,000円を超える賃料設定も珍しくありません。やや都心から外れる副都心(渋谷区/新宿区/文京区/豊島区)でも「機械式:35,000円〜45,000円/平置き:40,000円〜80,000円」となっており、イメージ通りの高額相場と言えます。
<東京23区 エリア別月極駐車場相場表>
エリア | 機械式 | 平置き |
---|---|---|
都心3区 (千代田区/中央区/港区) |
40,000円〜60,000円 | 50,000円〜120,000円 |
副都心4区 (渋谷区/新宿区/文京区/豊島区) |
35,000円〜45,000円 | 40,000円〜80,000円 |
東部7区 (江東区/墨田区/台東区/荒川区/江戸川区/葛飾区/足立区) |
20,000円〜30,000円 | 20,000円〜30,000円 |
西部9区 (品川区/目黒区/大田区/世田谷区/杉並区/中野区/練馬区/板橋区/北区) |
25,000円〜40,000円 | 25,000円〜40,000円 |
※2022/12 東京ガレージ調べ
23区を大きく4エリアに分けて相場を記載しました。
とりわけ地価の高い都心/副都心エリアでは「機械式<平置き」の相場となり、東部/西部ではほぼ同等金額になっています。
都心エリアなら機械式も◎
都心エリアでは入出庫に時間が掛かる機械式に対して、利便性の高い平置きが高額になるという理屈のようです。
また、機械式は入庫サイズの制限がシビアで90年代頃までの古い設備は車幅1,800mm未満に制限されていることが多いです。
昨今は車の大型化が進みメルセデス・ベンツCクラス/BMW3シリーズあたりでも車幅は1,800mmを超えています。
ただ、プライベートメインの利用を考えると機械式駐車場は狙い目かもしれません。
週2-3回の利用であれば入出庫のタイムロスはさほど問題ではありませんし、何より愛車を完全屋内で保管できるのは大きなメリットです。
さらには雨風・紫外線から守るだけでなく、イタズラや盗難のリスクも減らせます。
車両サイズは既に大型車をお持ちの方は別ですが、これから購入を検討している場合はコンパクトな車種を選ぶのも一つの手でしょう。
「完全屋内保管」できる駐車場は都心部から離れるにつれ数が減るため、東部/西部エリアでは周辺の平置き駐車場を上回る賃料が設定されることもあります。
平置きに比べると機械式は立地による賃料差が少なく、都心エリアの機械式は相対的に割安感があると言えるのです。
SUV対応は割高
機械式駐車場では高さ制限1,550mmが設定されていることが多く、中型以上のSUVやミニバンタイプの車両は入庫できません。
SUVやミニバンが流行りだしたのが2000年代なのでそれ以前の設備はほぼ入庫不可と考えて間違いないでしょう。
新しい設備ではSUV・ミニバン対応の機械式駐車場も登場していますが、相場と比べて割高な場合が多いです。
中には同一駐車場でもSUV・ミニバン対応のパレットは+5,000円〜10,000円の賃料を設定している物件もあります。
立体駐車場を建設できる上限高さを15mと仮定した場合、1台あたりの高さ制限を1,550mm→2,000mmに拡大すると普通車なら9台収容できるところ、SUVに対応すると7台しか収容できないことになり、駐車場規模が大きくなればこの差は広がっていくのです。
また、条例により附置義務台数が定められている場合は一定以上収容台数を減らせないという課題もあります。このような事情からSUV・ミニバン対応駐車場は賃料が高額になりやすい傾向があるのです。
屋内駐車場付きマンションという選択
23区内の駐車場相場は冒頭表の通りで「入出庫に時間制限がある」「時間貸し駐車場の定期型契約(車庫証明取得不可)」「軽自動車のみ」など余程の事情がなければ相場を外れた激安駐車場は存在しません。そしてこのような高額賃料にも関わらず立地・保管環境が良い駐車場は常に満車に近い状態で稼働しており、経済事情をクリアしたとしてもすぐに手配できるとは限らないのです。
一方、マンションに付帯する月極駐車場は住民専用であったり外部貸しをしていても住民優先であることが多いです。
せっかくの愛車も保管場所が家から遠ければ不便ですし乗る機会は減ってしまいます。住居と駐車場をセットで考えるなら好条件な駐車場が付帯するマンションを選び引っ越すというのも賢い手段でしょう。東京ガレージでは屋内駐車場付きマンションも取り扱っていますのでご参考いただけたら幸いです。
100Vコンセント付き月極駐車場
フェラーリをはじめとするスーパーカー・往年の名車など走行頻度が少ない特別なクルマを保管する場合、バッテリー上がりを防止するためにチャージャー(充電器)を接続するのが一般的です。しかし多くの月極駐車場はコンセントが無いか契約者による使用を許可しておらず、定期的なエンジン始動やバッテリー充電が必要になります。
施設数は限られますが、東京ガレージでは100Vコンセントを使用可能で低車高なスーパーカーが入出庫できる屋内月極駐車場を取扱いしています。ご希望の方は「100V電源付き屋内月極駐車場」を御覧ください。